人生は勉強や!

ごきげんよう。ひとりです。年の瀬ですね。

」という字はなんとなく趣を感じます。瀬と言えば浅瀬などを連想させますが、年の瀬とか瀬戸際ってちょっと違う気がしますよね。調べてみました。年の瀬は、12月が慌ただしく過ぎる様子を、流れが急で速い川に喩えたみたい。師走ですもんね。坊さんが走り回るほど忙しい時期です。瀬戸際は、まず「瀬戸」が「狭門」の当て字らしくて、陸地にはさまれて海が狭くなっているところを指すそう。瀬戸際はその陸地と海の境目のこと。個人的に瀬戸際があまりピンときませんでした。海岸線でいいじゃんね。海が狭い方が危ないのかな。結局のところ「瀬」は水を表していたみたいです。

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さらに調べてきました。瀬戸すなわち海峡というのは、海底の地形が深くえぐられていて複雑になっているため、潮の流れがめちゃ速いらしい。これは危ない。やっぱり海岸線じゃダメです。水って怖いですね、気を付けましょう。

 

ヤギさんとチーズ

昔、初めて写真を知った人間は、「魂が抜かれて一枚の四角い紙に閉じ込められる」と恐怖したそう。発想が面白いですよね。ギャグ漫画にありそう。でも確かに、科学技術の科の字も知らない時代に今の技術を目の当たりにしたら、腰を抜かしてしまうかもしれませんね。私が生まれた時代にはすでにカメラもテレビもあったものだから、当たり前のように受け入れていたけど。

 

科学技術といえば、高校の現代文で『魔術化する科学技術』っていうのを読まされた覚えがあります。「古代の人間は理解できないものの気持ち悪さを魔術によって払拭したけど、現代人はそれを非合理的で誤っていると言う。科学技術を用いればすべての謎を解明できると。でも、そうやって科学技術の恩恵を享受しているけど、みんなそれらがどういう仕組みで出来ているのか知らない。仕組みがわからないのにすべての謎を解明できると信じているなら、科学技術も魔術と変わらないじゃん。」っていう内容です。

最近カメラロールを見返して、写真って不思議だなって思っていたところ。その瞬間を切り取って残すってすごい。写真の概念が無かったところから生まれたのがすごい。でもやっぱり仕組みを知らない。まさに魔術です。もし仕組みを知っている人がみんなで火星に移住してしまったら、地球でカメラを生産することができなくなっちゃうね。

 

写真といえば、真ん中に写った者は早死にするというものもありましたよね。昔は写真屋さんでも真ん中に人形を置いて撮影していたそう。『うる星やつら』でヤギさんとチーズって話があります。迷信を信じた昔の人がヤギを真ん中に置いて写真を撮るんだけど、ヤギが化けて出てくるようになったって話。実際のところ、真ん中になればなるほど年齢や地位が上がっていくから、真ん中の人が先に死ぬのはありがちだよねってことらしい。人間って理解できないことに出会うと突拍子もないことを信じてしまうものですね。でもその発想が面白いから、理解できないままの方が楽しいかもね。

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ちっぽけな自分

20世紀少年』を最近読み返しました。最後に読んだのはもう10年以上も前かな。ラストが腑に落ちなくてあまり面白くないって印象でした。でもね、実際はめちゃくちゃ面白いんですよ。ちょっとハードル下がっていたのもあるかもしれないけど。面白くてびっくりした。個人的には同じ浦沢さんの『Monster』よりも心情描写がわかりやすくて、ラストも今読むと納得できる。

20世紀少年といえば、アポロ11号月面着陸月面に立ったアームストロング船長とオルドリン大佐はいいけど、月の周りを回っていただけのコリンズ中佐がかわいそうだ。印象的なセリフです。当時はテレビで生中継していたんですよね。YouTubeで見ました。月並みなことしか言えないけど、なかなか面白かったです。興味深かったのは、動画のコメント欄でバトルが勃発していたこと。アポロ11号は月に行っていない。そう考える人もいるんだと初めて知りました。じゃああの映像は何かっていうと、キューブリックが事前に制作したものを流したって噂があるらしい。私は陰謀論をあまり信じないし月には本当に行ったって思っているけど、キューブリックってずるくないですか。もし月に行ったのがウソだったとしても、あの映像がキューブリックによって作られたものなら、それはそれでめちゃくちゃ面白い。ワクワクします。ちなみに私はスティーブン・キングが好きなので、キューブリックの映画では『シャイニング』が好きです。

 

宇宙といえば、高校生のころ地学基礎を勉強していたんですけど、私は宇宙の分野が特に好きで。太陽系とか銀河系とか、学ぶ内容が進むにつれてどんどん地球から遠ざかるんですよ。当時は受験生ってこともあって日々悩みを抱えていたんですけど、宇宙について考えるとあまりに壮大過ぎて自分の悩みがアホらしくなる。宇宙の中の、銀河系の中の、太陽系の中の、地球の中の、日本の中の、学校の中の、教室の中の、私マトリョーシカの一番小さいやつみたいでしょ。宇宙から見るとちっぽけな自分のちっぽけな悩みなんてくだらないほど大したことない。だから悩んで思い詰めたときは宇宙について勉強することをおすすめします。

 

 

最後に。1970年の大阪万博スマホもない時代だから待ち時間しんどかっただろうな。でもケンヂたちがワクワクしているのを見ると、この時代に生まれてみたかったなって思う。きっと目新しいことが次々に舞い込んできて楽しい時代だったのでしょう。カメラもテレビも携帯電話も、発明される前に生まれていたら今よりもっとずっとワクワクできたんだろうな。新しい時代がやってくる!って。

そんなひとりごとでした。