総集編

ごきげんよう!ひとりです。

今回はですね、今までチョイチョイ話題に出してきた「デブのボストロール」の総集編になります。ただの愚痴回です。普段のひとりごとでこの存在を少しでも召喚してしまうと、その回自体が愚痴回になっちゃってそれが嫌なので、もうまとめることにしました。でも、愚痴回になるのは不本意だけど、この存在について書いた日は“ザ・カタルシスを得られるんですよ。私怨という私怨が成仏していくんです。これは利用するしかない!と。眠れない夜は、デブのボストロールによるトラウマに苛まれる。そんな夜から解き放れるために、いざ書き行かん!と。私だけが得する回です。出来るだけ人様に読まれても恥ずかしくないように言語化するつもりですが、きっと冗長な内容になるかと予想されます。それでも読んでいただけたら、幸いです。SATCキャリー・ブラッドショーに成りきったつもりで、心に清少納言を宿して、書いていきますね。

 

デブのボストロール

まず、「デブのボストロールとは何ぞや?」というところから説明していきますね。友達の結婚式に出席したら、その場にいた。本当にたったそれだけです。まあ、それだけならわざわざ蔑称なんて付けませんよ。別にただ太っているってだけじゃ、私もデブなんて言葉は使いません。知り合いでも何でもない太った男性に、粘着されたんです。ブログのネタにでもしないと心が病み続けてしまいそうなほど、不快な思いをしました。その心証から、「デブのボストロール」なんです。でも長いので省略したいところ。「デブ」はただの悪口だし、「ボストロール」だとドラクエに失礼なので、デブトロールって呼ぶことにします。

デブトロールを一言で言い表すのが結構難しい。こういう存在を検索にかけて、同じような被害に遭った人との共感を得たいんですけど、なかなか「これ!」と言った表現が思い浮かばない。強いて言うなら、千と千尋の神隠し』で千を追いかけ回すカオナシ。これが今のところ最も言い得て妙だと思います。だから、ここから先はカオナシを想像して読んでみてください。

ところで余談なんですが。ちょうどデブトロールに追いかけ回されていた時期、ネットでは毎日のようにとある女優の不倫報道が流れていました。不倫相手はとあるシェフだったんですけどね、見た目がデブトロールとそっくりなの。こんなこと言うと怒られちゃいそうだな。そのシェフがデブでボストロールみたいだって言っているわけではないのでね。あくまでも、外見が似ているってだけ。有名人の不倫とか、普段は全く興味ないけど、この不倫報道だけはトラウマを彷彿とさせて毎日吐きそうになっていました。

 

セクハラとか痴漢とか

デブトロールは一挙手一投足がキモかったんですけどね、これだけは絶対に許せないってことがあって。それは、私のパーソナルスペースを侵してきたこと。これは心理的にも物理的にもなんですけど、まあ心理的なパーソナルスペースは常に侵されていたのでまた別として、ここでは物理的なパーソナルスペースの話をします。このデブトロール、初めて会った日に私の髪の毛を触って来たんですよ。顔のすぐ横にある髪をね、梳いてきたんです。本人は脳内で“サラー”って音が聞こえたかもしれないけど、私からしたら“ゾワゾワゾワー”です。今これを文字で打っているだけで鳥肌が立ってきた。もうね、MOTHER2のゲップーの方が可愛いもんですよ。キモすぎます。髪の毛も、頭も、体の一部なんです。勝手に触るならそれはもうセクハラとか痴漢とか、そういう罪に当たります。異論は認めません。許されていない関係性で他人の体を勝手に触るのは、救急などの緊急性がない限り、犯罪とみなされてもおかしくないです。これは完全にアウトの事案。

さらにもう一つ、私的アウト事案があって。このデブトロールね、エスカレーターで真後ろに乗ってくるの。一段も空けずに、真後ろです。夏だからただでさえ外は暑苦しいのに、デブが真後ろにいるんです。体積のせいで、マジでゼロ距離。エスカレーターに乗りながら何かと話しかけてくるけど、後ろを向けばどこかしらが接触してしまうんではないかってくらいに近くて、何より狭い。当然後ろは向きませんけど、それでも余裕でパーソナルスペースの中にいるんですよ。もうこれ、キモいとか怖いとか、罵倒の言葉しか出てこない。髪を触られるのも、エスカレーターで真後ろに立たれるのも、今まで意識したことがなかったけど、互いにパーソナルスペースを共有し合える関係性でしかやってはいけないことですね。そもそも、パーソナルスペースを共有し合っている関係性でも、そういうことを実行してきた人がいなかったな。やった後や、やられた後じゃ遅いのでね。注意喚起も含めてこれを最初に持ってきました。

 

シンパシー

人は誰しも恋をすれば、相手との共通点を探して一喜一憂し、その恋の正当性を証明するために“シンパシー”を掻き集めるものです。それがやや強引であっても、共通点として換算し、「二人は似ている!相性がいいのかも!」と舞い上がります。やっぱり趣味嗜好が似ていると、それだけで運命みたいなものを感じちゃって、嬉しくなりますよね。これはもはや恋とか関係ない気もします。海外の人が「ドラゴンボール大好き!」って言っているのを見ると、私もとても嬉しくなります。

少しだけ爽やかな風を吹かせたところで、本題です。先ほど、「やや強引に共通点として換算することもある」なんて言いましたが、デブトロールは“やや強引”ではなく“無理やり”共通点をこじつけようとしてきます。デブトロールが私に初めて話しかけてきた時の話。「君の名前、当ててあげようか?ひとりちゃんでしょ!」と言われて、「え、すごい、なんでわかるんですか?」なんてしょうもない会話をしていました。今思えば、名簿でも見たのでしょう。まあまあキモいけど、こんなんはよくあるナンパと同じでスルーすればいい話です。だけど、“終わりキモければ全てキモい”って言いますよね。やっぱり私にとっては最初からずっとキモいんです。

 

そんなファーストコンタクトは置いといて、無理やり共通点をこじつけようとしてきた話ね。ちょうどその時ファイナルファンタジーにハマっていて、「FFが好きなんです~」とか話していたんですけどね。デブトロールはFFをプレイしたことがないらしくて、突拍子もなく「やっぱりドラクエがいいよな、DQは全部プレイしたよ」って言われました。「私は、DQは8しかプレイしたことないな」って言うと、「うん、やっぱりDQが好きだよね、同じだね」って返ってきて。DQも好きだけどFFが当時のマイブームだったし、会話が力技で押し曲げられていくのを見て、「あー、無理にでも共通点をこじつけたいんだな」って下心が見え透いた気がしました。そして、その見立ては間違っていなかったなって、今でも思う。それにしても、これに関しては自分も気を付けないといけないですね。好きでも何でもない相手に力技でシンパシーを感じられても、怖いんだなって。反面教師です。

作品が理不尽に汚れていくのも嫌だから、ここではあえて略称を使ったけど、一番被害を被った作品がスラムダンク。私はスラムダンクが大好きでそれは今も変わらないんですが、デブトロール身勝手で無理やりなシンパシー捏造のせいで、スラムダンクを思い浮かべるともれなくデブトロールも付いてくるようになりました。理不尽にトラウマになった。これも絶対に許せない。詳しくはこの後で話しますね。最近よく思うのが、好きなものの話って、誰彼構わずにするもんじゃないなって。「嫌いなものの話をするより、好きなものの話をした方がいいじゃん!」なんて考えて生きてきたけど、「好きなものの話をするってことは、好きな気持ちとか好きなものそれ自体が、汚されたり傷つけられたりする可能性があるってこと」そう思うようになりました。自己開示って、案外重いもので、取扱注意なのかも

 

ちなみに、会話の流れで「本をよく読む」って話をしたことがあって。デブトロールは透かさずその言葉を拾って「最近は何を読んだの?」と聞いてきました。「上下巻ある、とある海外文学だ」ってことを伝えたら、後日、上巻を購入して読み始めたとの報告。こちらにも好意があれば「キュンです!」になるけど、終わりキモければ全てキモいです。

 

新宿事変

『THE FIRST SLAM DUNK、ひとりごとでは初めて言うんですが、実は映画館で10回くらい観ています。めちゃくちゃ好きなんです。でもあまりスラムダンクの話をしないのは、マジでデブトロールのせい。髪の毛触ってきたことと、エスカレーターで真後ろに立たれたことと、スラムダンクにトラウマを植え付けたことは、一生許さないと決めています。

当時ニートになってから引きこもりがちになっていた私は、「健康のために太陽を浴びないと!」って意識していました。だから毎週水曜日の映画料金が安くなる日は、外に出るための口実として必ずスラムダンクを観に行った。何回観ても面白くて大好きだったし、太陽を浴びることになるし、一石二鳥じゃん!ってね。漫画だって何周も読んだし、アニメだって2周した。流石にそろそろお腹いっぱいだって頃に、デブトロールスラムダンクの映画に誘われて。誘い方がまあ強引でしたね。スラムダンクが好きってことと、何回も映画館で観たってことは、もちろん伝えてありました。だから誘われたとき結構渋くて、「IMAXなら行ってもいい」と条件を出したんです。その上で向こうが日付を指定してきて、当然IMAXの上映について調べてくれているものだと思っていました。それが前日になって、「今調べたんだけど、その日IMAXの上映はないんだって、どうしよう」って。「じゃあ、その日の予定はなしってことで〜」の方向に持って行こうとしたら、今度はDolbyを提案してきて。チケット代も出すって言っているし、結局Dolbyで観ることになりました。でも上映時間がかなりの早朝で、私の家から遠い映画館だったから、朝4時起きなの。Dolbyでも渋いのは変わりません。いざ映画館に着くと、上映時間も迫っているのに、来ないわ、音沙汰ないわ。寝ブッチされました。チケットもデブトロールが取っているから、私じゃどうにもできない。でも頑張って朝早く起きて、長い時間電車に揺られて、目の前にはDolbyがあって。最終的に自分で新しくチケットを買って一人で観ました。ゴリが倒れるところで私も倒れかけたけど、睡魔と闘いながらなんとか最後まで観戦した。とんでもないのが、シアターを出てスマホを確認しても未だに連絡が来ていないんです。眠いから帰ろうと駅に向かっていたところで電話が来た。帰ればよかったのに、合流しちゃったんですよね。あの時の自分が憎いです。

 

合流してからも酷かった。またまた余談ですが、うる星やつらでテンちゃんとサクラがデートをする回があります。テンちゃんは自分で手紙を書くことができないから、あたるが代わりに手紙を書いてあげて、さらにデートの段取りまで決めてあげるんですけどね。その裏にはあたるの悪だくみがあって、テンちゃんがサクラに嫌われるようにと、最低最悪の手紙とデートを用意・計画するって話。ギャグ漫画なんでね、“最低最悪のデート”っていうのが、本当にこれ以上はないってくらい最低最悪に悪趣味なんですよ。一瞬でこの話が頭によぎるくらい、デブトロールの選ぶ先も、すべてが悪趣味でした。

第一に連れ回されたのが、歌舞伎町タワー。よくわからんチェーン店の一番安いうどんを食べさせられました。一応言っておくと、ありえないほど遅刻して来た人間が、待たせた相手を最初に連れ回した先です。第二に、ジェンダーレストイレ。「ほら、あの巷で話題の、ジェンダーレストイレ!」って。トイレに入るわけでもなく、野次馬のように観光して、そこを撤退しました。第三に、メンズ伊勢丹。メンズ伊勢丹なんて初めて入りました。年齢層高めの男性しかいない。【そんな中を、女性を連れて、見せて回りたかったのかな。】そこではデブトロールの買い物に数店舗付き合わされて、最後にデブトロールが高級革靴をショッピングする姿を長々と見させられました。【高級品を買っているところ、見せたかったんだろうな。】第四に、デブトロールの最寄り駅にあるカフェ。カフェではナンセンスな会話どころか、デブトロールによる失言が何度も繰り広げられていました。私を人形だと思っているのかってくらい、私の気持ちがどこにもない。

 

その日は一秒でも早く帰りたくて、「夕飯は家族と食べるからそれまでには帰る」と伝えたんですけど、「なんで?何かあるの?」って。【??え?家族との夕飯って言ったじゃん。】私が言い出さなければ夜まで振り回されていただろうし、家族との夕飯くらいブッチしてほしいと言わんばかりですよね。もうなんか本当に、全てが怖かった。ここまで相手のペースに合わせてあげたのも全部、結婚式を挙げた新郎新婦、要は共通の知人のメンツを気にしたからであって。めちゃくちゃ無理したし、めちゃくちゃ頑張ったし、めちゃくちゃ気を遣ったし、めちゃくちゃ疲れた。そして、めちゃくちゃ不快な思いをした。そろそろ限界が来そう、もう帰ろうかなって時に、「(体調が悪いって言っているけど)でも元気そうに見えるけどな」と。【はい、クリティカルヒット。急所に当たった!効果は抜群だ!HPは残り1の瀕死状態!ピコン・ピコン・ピコン・ピコン。】これから数か月、言語化できないくらい心身が疲労しました。自分の気遣いとか努力とか、善意で費やしたもののすべてが、目の前で燃やされて灰となっていきました。チリヂリの、チリヂリの、チリヂリ。これが、知り合ってから会って二回目の、たった一日だけで起きた話。新宿で勃発したので、新宿事変と名付けました。

 

下心

デブトロールの特徴を一言で表すなら、自分本位とか、強引とか、独りよがりとか、エゴイストとか“相手の気持ちを一切考えられていない人間”を意味する単語が挙げられます。その「相手の気持ちを考えていない行動」の心理というものが、私には手に取るようにわかっちゃうんです。下心が見え透いているんですよ。好意を抱いている相手に自分の下心がバレているわけなので、もし私がデブトロールだったら、穴から出られなくなるほど恥ずかしい話。まあ、相手の弱っているところに漬け込みたかったのかなって思います。パワハラを受けて心も弱っているニートなんて、力技で押せば時間をかけずに自分のものにできるとでも思ったのでしょう。シンパシーの話もそうだけど、すべての行動にそういう下心が見え透いているんですよ。

結婚式の二次会で、みんなでワイワイ話している時に、デブトロールが自分の会社のセクハラ事案について話していたんですよ。セクハラにおいて無法地帯の環境にいるらしくて、「このご時世、訴えられることも普通にあるから気を付けた方がいいですよ~」とか言っていたら、「どういうことを言ったらセクハラになるのか教えてよ」と。みんながいる前だったし、初対面の間柄だったから、失礼のないように「じゃあ、“友達として”言わせてもらいますね」と前置きをしたんです。後日、どんな会話をしていたか覚えていませんが、「俺たち友達じゃないじゃん?」って言われました。【??!?そりゃ知り合い未満だけど、「そうですね知り合い未満ですもんね」とか言っていいの?】なんて内心ザワザワしました。私が「友達として」という言葉を出したことに対して、「まだそこまで仲良くない」という牽制をしてきたのではない。それは明確であると思った。髪の毛を触ってきたり、エスカレーターで真後ろに立ってきたり、そんな距離感の人間が放った言葉です。きっと、“友達として”じゃなくて“異性として”見て欲しかったのかなって。私の中にある“友達ルート”を消去しに来たのかなって思いました。

 

新宿事変の後の話。あの後一切会っていないし、もう一生会うこともないし、LINEもブロック削除したんですけどね。まあブロックする前にLINEが何件か来ていたんですよ。LINEまでキモくて、すべてのメッセージに下心が見え透いているの。もうここまで来るとコントに思えてきます。マジで、「キモい」の芸術点が高いんです

新宿事変の日、家に帰ったらメッセージが来ていました。ある日付を指定してきて、「海外出張から帰ってくる日だから遅くなるけど、会えないか」って。わざわざそんな日に会わなくていいし、夜に会いたくないので、「その日はお疲れでしょうし、無理しなくてもいいんじゃないですか」と返したんです。そしたら「うん。そっか。わかった。」って。急に感じ悪くなったから、何か気に障ること言っちゃったかなって私も焦って、「まあまた別の機会にでも~」ってその場を取り繕おうとしました。それでも「うん。そうだね。わかった。」と。私の頭の中は“共通の知人のメンツ”でいっぱいで、何か失礼なことをしてしまったのかとめちゃくちゃ焦った。これが新宿事変の日の夜です。一夜が明けてもHPは残り1のまま。でも、「そもそもなんでこんなに相手のことを気にしないといけないんだろう」って思った時、やっと自分の置かれている状況に気づいた。好きじゃないし、キモいし、怖いし、不快だし、疲れたし、それらの原因がすべてデブトロールなわけで、「そんな相手に自分はいったい何をしているんだろう」と心底情けなく感じた

 

もう全部がどうでもよくなって、“デブトロールは私にとってどうでもいい人間”というラベルを貼り付けたくらいの時に、再度LINEが来ました。「どうしてもその日に会いたいんだけど、ダメ?」って。急に感じ悪くなったことの答えがわかりましたね。「(そんなに無理してでも、私に会いたいと思ってくれるなんて、嬉しいです。会えるのなら、私も会いたいです!を期待していたらしい。期待した返答が来なくてショックを受け、それが滲み出ちゃっていたんです。思い返してみれば確かに、感じは悪いけど、メッセージから哀愁が漂っていました。それでももう私は会いたくないし、HPも1にされて誰にも会えない状況だったので、「昨日(新宿事変の日)から体調がすこぶる悪くて、しばらくは誰にも会えない状況だ」ってことを伝えました。暗にあなたのせいですよーって言ったつもりで。それに対して3件くらい返事が来ました。もう開くつもりもないから、開かなくても見える最後のメッセージだけ見ると、「出張先でお土産を買って、待っているから!」と。具合悪くてしばらく人に会えないと言っている人間に対して、隙も無く、会う口実をこじつけてくる。【本当にドン引き、ストーカーなんか?】メッセージを非表示にして完全無視を貫いていたら、一週間後に追いLINEが5件「アマプラのあの番組見た?やばくね?」って。非表示にしていた分と合わせてLINEの通知が急に10件くらい増えたから、それも怖かった。【「このまま疎遠になるのは嫌だ」という自分の欲求のために、相手の状況も考えずに、アポやコンタクトを取り続けていたかったんだろうな】単純接触効果というのは、好きな人が相手なら好きになっていくけど、嫌いな人が相手なら嫌いになっていくみたいです。世にも奇妙な物語でタモさんもそう言っていた気が、しなくもないです。

 

タイプ:ワイルド

これはちょっとくだらない話になるんですけど。デブトロールが自分の好みの女性について話していたことがありました。究極に知らんがなって話で申し訳ないのですがね。有名人を何人か挙げていて、全員面白いくらい見た目が似ているんです。どうやら好きな女性のタイプは一貫しているらしい。また別の会話で、私に似ていると思う芸能人とやらも教えてくれました。それがね、どう考えても私はデブトロールの好みに当てはまらないんです。

ここで有名人とか芸能人の名前を出すのは控えたいので、わかりやすくNARUTOで例えますね。デブトロールが好きだと言う女性のタイプはヒナタみたいな感じで、私と似ていると言った芸能人のタイプはサクラみたいな感じ。顔面偏差値とかスタイルとか雰囲気とか、全てを考慮しても、これ以上でもこれ以下でもない最適な例だと思います。ヒナタとサクラ、全然似ていませんよね。ここまで粘着してくるんだから、私のことが超どどど・どタイプなのかと思っていました。誰でもいいのかよ!ってね。ただただ彼女が欲しいだけみたいです。それなのに、よく知りもしない私という人間に、ありえないほど執着してきたんです。【共通の知人もいるのに、よくそんなことできるよな。】まあ私のことが超どどど・どタイプであっても、キモいのは変わらないんですけどね。デブトロールがタイプ:サクラの私に、タイプ:ヒナタが好きなことをわざわざ公言してきたって話です。

 

全ての元凶

結婚式の二次会で酔い潰れた女の子がいました。この子も、私にとっては“結婚式で初めまして”の人だったけど、その場では出来る限りの介抱をしてあげた。キラキラのピン留めに、花柄のタオルハンカチ嘔吐していたので、私は彼女にあげる覚悟で自分の私物を差し出しました。その子は地方から結婚式に来ていたんですけど、ベロベロ過ぎて帰れないということで、男女数人がその子を抱えてデブトロールの家に泊まったそうです。これが全ての元凶となりました。

後日、その子が私のあげたピン留めとタオルを家に置いて行ったということで、デブトロールから連絡が来た。他人のゲロが付いたピン留めとハンカチなんて要らない。だけど、その日デブトロールが受けたであろう迷惑を想像したら、「捨てといてください」なんて言えなくて、引き取りに行くことになりました。全ての元凶となった女の子、私からしたらA級戦犯ですよ。デブトロールに会わないといけない口実を作った張本人ですから。デブトロールと一回目に会ったのが、この、ピン留めとハンカチを引き取りに行った日。この日に髪を触られたり、「俺たち友達じゃないじゃん?」と言われたりしました。スラムダンクの映画に、強引に誘われたのもこの日。共通の知人がいる手前、無下にはできない」という呪いに縛られて、とりあえず全部を受け入れていました。

 

今思うと、その呪いは恐ろしく危ない。例えば、もしデブトロールがいきなり交際を申し込んできたとすれば、失礼にならない断り方を考えているうちに、強制的に彼女にされていたかもしれません。まあ多分、私が“共通の知人がいる手前、無下にはできない”ってことを知っていて、そこにも漬け込んできたのかなって思います。最後の余談になるんですけど、これを経験してから、めぞん一刻三鷹さんが生理的に無理になりました。三鷹さんはイケメンで、お金持ちで、優しい男性です。そんな男性が追いかけてきてくれるわけですから、響子さんも三鷹さんと結婚すればいいのにって誰もが思います。私も学生の頃まではそう思っていました。でも、今読み返すと結構酷いことをしていて。なかなか煮え切らない響子さんの態度を目の当たりにして、交際すらまだ始まっていないのに、なし崩しに結婚に縺れ込もうとするんです。響子さんを「ただの食事だ」とだまして連れ出すんですが、行った先でいきなり両家の顔合わせが始まります。全部裏で三鷹さんが仕組んだこと。こればかりは、「どっちつかずでいた響子さんも悪い」なんて、口が裂けても言えないやって良いことと悪いことってあります。イケメンで、お金持ちで、優しい三鷹さんでもキモくて怖いんだから、デブトロールにそんなことをされた日には切腹するかもしれない。

まあね、フィクションなんでね。三鷹さんも響子さんも、各々が素敵な相手と幸せになって終わるので、本気で生理的に無理って言っているわけではありません。ただ、こういう風に“既成事実を作ったもん勝ち”っていう思考が恐ろしいですよね。デブトロールの時もそうだけど、こういう場合どう対応すればいいのか、未だによくわかりません。デブトロールに関しては、最速で対応できた方だと思うんです。だって、会ったのはたったの2回だけですよ。相手のことを何も知らずに拒絶するのも違う気がするし、そもそも共通の知人のメンツもあるからそんなこと出来ないし。それにしても、たったの2回であれだけキモさ全開にして相手を戦闘不能にできるんだから、「キモい」の天才ですね。権化ですらある。

 

 

最後に

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。もはや猛者です。物好きです。嘘です、この上なく嬉しいです。もうね、これを最後にデブトロールは封印します。会ったのはたった2回なのに、文章にすると1万字を超えました。ちなみに、LINEをブロックしてからちょうど半年が過ぎた頃、共通の知人から「デブトロールがひとりのことを心配していたよ」と聞きました。ストーカーになりそうで怖いです。共通の知人には話すつもりがなくて、だからここに長々と書いてきたわけですが。あまりに感情が乗り過ぎて、途中、デブトロールをデブって書いていないか心配です。でも、こうしてここで話せたことで、嫌な記憶や不快な気持ちが浄化していくようです。闇が深かった分、カタルシスも大きい気がします。明日から体調がグングンと良くなっていきそう。

独り言というものは本来、呟き程度のことを言うのかもしれませんが、今回はマシンガントークになってしまいましたね。本当に、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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ひとりごとより。/『少女は卒業しない』朝井リョウ