ゾワゾワ、ザワザワ

ごきげんよう。ひとりです。

つい最近、こち亀両さんが大きくなっちゃう回を見ていたんですけどね。巨人化した両さんの町中を駆け回る姿が女型の巨人のそれで、「もうこれ進撃の巨人じゃん!」ってめっちゃ笑いました。さらに、巨人化させた張本人の“トンデモ教授”を両さんが手でギュって握っているのも、両さんの手から抜け出すために“トンデモ教授”が伸び縮みするワイヤーを使っているのも、もろ進撃の巨人を彷彿とさせるんです。

最後には地球に落ちてくる隕石を両さんが銭湯の煙突をバッドにして打ち返すことになるんですけど、隕石が落ちてくることを緊急事態として国民に発表している人物がいて、それがどう見ても小泉元首相なんですよね。『進撃の巨人』の連載が始まる前に描かれた話なのかなって。だとすれば、「進撃の巨人こち亀から発想を得たらしいよ!」って言われたら、嘘でも信じてしまうかもしれない。そんな、オマージュの方が先駆けているみたいな話でした。そこも含めてすべてが面白かった。ちなみに最後の最後、あまりにも大きすぎる隕石から地球を救うために、両さんが更にめちゃくちゃ大きくなるんですが、「もうこれガッシュのファウードじゃん!」って。涙が出るほど爆笑しました。やっぱりこち亀は、心から笑えるので体に良いです。

 

LINEの話

今回はゾワゾワした話として、「私的ドン引きしたLINE3選」を紹介していこうかなと思います。もしかしたら読んでいて心がザワザワしちゃうかもしれないので、そういう話をこれからするよ~という予告を、今ここでしておきますね。

LINEってメールよりも割とウェットな印象があります。既読とかブロックとか、面倒くさい要素が多いなって。私は、「もう一生会いたくないし、何が何でも会うことはない!」って思った時にブロックします。“メッセージが来た”って事実だけで心臓が痛くなるような相手は、精神衛生上良くないので、容赦なくブロックです。解除することも絶対にないので、ブロックするなら削除までします。こういうことを言うと、「突然縁を切られる相手が可哀想じゃん」って声も聞こえてきそうだけど、「そうなるまで不快な思いを強いられてきた自分も可哀想じゃん」って思います。まあ、よっぽどのことがない限りはブロックなんてしないのでね。あくまでも私の価値観です。

「不快な思いをした時に本人に指摘すればいいじゃん」って声も聞こえてきそう。でも、わざわざ波風を立ててまで親しくしたいと思わないから、ブロックするに至るんですよね。そもそも好きな相手ならほとんどのことは我慢できるし、我慢できない時はそれこそ指摘するし、ブロックしたいと思うようなことをしてこないから好きなわけで。まあね、大人になると体力も衰えてくるから、どうしても省エネになっちゃいます。会社を辞める時だってそう。表向きは体調不良を理由にしたけど、それは、わざわざパワハラをチクったところで辞める私に何のメリットもないから。辞めた後に改善されてももう遅いし、最後に余計なトラブルを引き起こすのも嫌だから、跡を濁さずに飛ぶんです。

なんて、長々と保険を入れときましたが、すべて私の個人的な価値観に過ぎないってことです。それでは、3選に行きますね。

 

鬼電

大学生の頃、友達の紹介で知り合った人の話。一度だけ食事に行ったことがあって、その日以来、毎日電話をかけてくるようになった。最初の方は「出られなくてごめんね」とか返していたんですけど、そもそも気軽に電話するほどの仲じゃなかったし、電話しようと約束していたわけでもないし、「いついつ、電話していい?」って前置きもないなんで電話をかけてくるのかわからないけど、多分緊急性はないもので、毎日懲りずにかけてくるんです。こちらが返信する隙も無くかけてくるから、流石に怖くなってブロックしました。まあこれは序の口ですね。鬼電ってだけなら、怖いけど、そこまで不快にはならなかったかな。いつかは諦めが付くでしょうから。

 

「生きてる?」

大学の頃からの友人で、普通に仲良くしていた子の話。ちょいちょい合わないなって思うこともあったけど、一緒にいて楽しい時間の方が長かったし、欠点なんて誰にでもあって自分も他人のことを言えるような人間じゃないから、“小さな違和感”程度なら全然気にしませんでした。でも、“小さな違和感”というのもチリ積もです。例えば、別の界隈で仲良くしている友達のことを「面白い子がいるんだ」ってちょっと話しただけで、会ったこともないのに悪口を言うとかね。好きで仲良くしている友達を理由もなく悪く言われると、やっぱり気分が悪い。それとか、「酔っぱらって誰かと話したい」ってだけで、深夜にいきなり電話をかけてくるとか。次の日朝が早いのに着信音で起こされた時は、我慢できなくなって注意した。

それでもなんだかんだ付き合いは長く続いたし、ブロックのブの字も頭に浮かんだことはありませんでした。だけど、私がパワハラにあって心身崩壊して会社を辞めて少し経った頃に、「生きてる?」ってLINEが送られてきて。余談なんですが、「おーい笑」と「生きてる?」は生理的に無理だよねって、中高の友達と話していたことがあります。それもあってまず、「生きてる?」って言葉に鳥肌が立ちました。次に、もし本当に死んでいたり、死にたいと思っていたりしたら、どうするんだろうと思いました。しばらく音沙汰がなくて生存確認ができなかったから、心配してそう送って来たんだろうけど、生存確認ができないからこそ送っちゃいけないメッセージじゃないかな。実際に私自身、死にたいと本気で思っていた頃の話ですから、不快でした。でも、自分の状況を伝えていなかったし、知っていたらそんなメッセージも送ってこなかったのかなと思えば、ギリギリ我慢できた。ちょうど連絡をくれたのを機に、自分の身にあったことを全部話しました。本気で死ぬことを考えたんだって。それほど苦しかったんだって。会社を辞めた話とそこに至るまでの経緯を、他人に初めて話した瞬間です。

後日、写真が一枚だけ送られてきた。メッセージも何もないの。見てみると、私の元職場を外から撮った写真でした。丁寧に現地まで赴いて、わざわざ建物の写真を送って来たんです。私が死にたくなるほど苦しい思いをした建物です。ちゃんとそう伝えていたんですけどね。シンプルにその行動と思考回路が怖かったです。おそらく、「やめてよーもう!笑」とか「いやー!笑」とか「やだー!笑」みたいなリアクションを期待したのかなって思います。ここまでくるともう我慢できなかったし、あまりにも価値観や感性が違い過ぎるから、一生会いたくないと思ってブロックしました。

 

追いLINE

最後はデブのボストロールです。ひとりごとの常連ですね。一つ目も二つ目も、当時は不快すぎてなかなか忘れられなかったけど、デブのボストロールがその二つを凌駕するスコアを叩き出したので、もうすっかり忘れちゃいました。キモさの芸術点が高くて、今まで生きてきた中で、ダンダンダントツでドンドンドン引き。これまでのひとりごとで度々話題に出してきたので、詳細は省いて簡単に説明しますね。私は新婦の友人として、デブトロールは新郎の友人として、お互い友達の結婚式に出席していた。たったそれだけの、知り合い未満の関係です。イノシシなんて言ったら可愛すぎるもんで、カバの中でも一番巨大なカバが、猪突猛進してきたように感じました。LINEとか関係なしに怖かったし、ストーカーになるかもしれないって思ったし、やっと回復し始めた体調が振り出しに戻るくらい具合が悪くなった。そんな人間の話です。

 

デブトロールは共通の知人がいる手前、あまり無下には出来ないのが厄介でした。「いついつなんだけど、この日は海外出張から帰ってくる日で、夜遅くなら会えるけど会わないか」ってLINEが来たんです。まず前提として、知り合い未満の関係性で夜に会いたいなんて、なりませんよね。その上で、気を遣ったつもりで、「その日はきっとお疲れでしょうし、無理しなくてもいいんじゃないですか」って返したら、「うん、そっか。わかった。」って。それまでと比べて急に感じ悪くなったんですよ。なんかいけないこと言ったかなって焦って、また機会があったら~ってその場を取り繕おうとしたんですけど、「うん。わかった。」って。わかったbotにでもなったんかってくらい、それしか言わないの。失礼なことしちゃったのかなってマジで焦った。でも冷静になって考えてみたら、「ここまで私が気を遣う必要なくない?」って。別に好きでも何でもないし、今まで散々失礼なことをされて不快な思いしたの、私の方じゃんって。「何をしているんだろう、私」って我に返ったあと、数か月単位でしばらく寝込みました。

我に返ってからはもうデブトロールのことなんてどうでもよくなって、放っておいたんですよ。そしたら、「その日どうしても会いたいんだけど、ダメかな?」ってメッセージが来ました。その頃には私もブロックのクの字まで頭に浮かんでいたので、気を遣うのもやめて、色に例えるなら白と黒の、最大限に他人行儀な、業務連絡っぽく、そしてあなたのせいでと暗に仄めかしながら、「具合悪くなったよ〜、もうしばらく人と会えないよ〜」ってことを伝えたんです。それに対して、「出張先のお土産買って待っているから」と。いや、買わんでいい。さらに、既読もつけないで無視していたら、一週間後にクソしょうもない追いLINEが5件。怖い。「あの番組観た?ヤバくね?笑」って。ヤバいのはあなたです。

縁が切れないようにって、何かとアポを取ろうとしてくるんですよね。きっと単純接触効果を狙っていたんだろうな。相手の事情を気遣うより先に、自分の欲求を通さんとする、その下心。弱っているところに漬け込もうとしたのか、全てが強引で北風のようでした。急に感じ悪くなったのも、「それでも、もし会えるなら会いたいです!」を期待していたんだと思います。すべてが悪手なんですよね。人に会えないほど具合が悪いって言っているんだから、しばらく放っておいてくれた方が印象良いのにね。これはもう、心臓が痛くなったのでブロックです。

 

 

最後に

あまり愚痴とか書きたくなかったんだけど、言葉にして昇華させないと、一生不快な思いを反芻してしまう気がして。カタルシスってやつですね。お目を汚してしまって、心をザワザワさせてしまって、ごめんなさい。デブのボストロールの話は、それだけの回を作って最後にまとめてから、もう封印しようかな。一挙手一投足が濃くキモくて、接触した時間なんて本当に僅かなのに、このネタだけで論文が書けそうです。もはや才能すら感じる。

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ひとりごとより。/『ピースオブケイク①』ジョージ朝倉