ハウル
人並みにジブリ作品を愛するひとりです。ごきげんよう。ジブリの偉大さといえば、一度見たら忘れられないくらい強烈な印象が残るのに、何度見ても面白いところですね。
ジブリだとハウルが好きです。これは多分一番最近に見たのがハウルだからなんですけど。ハウルにおける美の感性みたいなものがすごく好きで。ハウルって自身の美に対してすごくこだわりがありますよね。ちょっとした手違いで髪の色が変わっちゃうんだけど、それだけで溶けてしまうほどのショックを受けるんです。美しくなかったら生きていても仕方がないって。髪の色が変わっても、ハウルは変わらず美しいのに。
でも気持ちはめちゃくちゃわかります。個人的に自分の容姿にはこだわりがある方で、浮腫んでブスになっている自分は愛せないし許せないです。可笑しなことに、パワハラによる過度なストレスでまず体に出たのが浮腫でした。もう口の中から足の甲まで全身が浮腫むの。異常なくらい。正直ビジュアルが崩れていくのが一番のストレスでしたね。ただ、そうでもしないとどんなに苦しくても我慢できちゃっていたので、体がサインを出していたんだと思います。あの時は私も、「美しくいられないなら生きていたくない」って毎日絶望していました。まあ私の場合、ハウルと違って目に見えて醜くなっていきましたが。一番酷かった時は、ゴンくんがゴンさんになった時くらい見た目が変わった。
ソフィーっておばあちゃんになったり、若い女の子に戻ったりするじゃないですか。なんでかなってずっと思っていて、やっとこの前調べてきました。あれはソフィーの心の年齢を映していたみたいですね。「私なんかもう」って思っている時は老婆の姿で、「私だってさあ！」って思っている時は若返る。『花より男子』で西門総二郎が優紀ちゃんに言っていたことと同じです。自己肯定感とか自信とかって割と見た目に出る気がします。自己肯定感が高くて自信のある人はやっぱり魅力的に見える。逆に自己肯定感が低かったりどこか自信なさげだったりすると、それを嗅ぎつけた狡い人間が寄ってきて、いいように利用される。だから「私だって」のマインドは超大事なんです。
現実逃避
キムタクのハウル、素敵ですよね。めっちゃかっこいい。ソフィーが羨ましいです。でも、ハウルみたいにうっとりしちゃうような異性って現実で会ったことがない。そりゃそうです。私はハウルの綺麗なところしか見ていないから。もしかしたらハウルにもダメなところがあって、それを知ってしまえば素敵なんて思えなくなるかもしれない。この世に溢れているラブストーリーは全部そう。綺麗なところしか見えないから憧れるんです。少女漫画に憧れて自分もこんな恋してみたいとか思っちゃうけど、現実はそんな甘いものじゃない。お互いのことをまだよく知らない時期が一番楽しいし、そこまでが恋愛の賞味期限なんじゃないかと思います。そこを過ぎてダメなところが見え始めたら、あとはもう我慢大会です。この我慢が良いことなのか悪いことなのか、私にはわかりません。まあ恋愛は２人でするものだから、当然一筋縄では行きませんよね。どうしたってなんかしらの行動が縛られるわけで。そんな不自由を許せるくらいの「好き」が必要なんです。しかも２人分。そこまでの「好き」が足りていないなら、絶対に１人でいる方がいいです。自由ほど魅力的なものはありません。
恋愛の賞味期限って言いましたが、たまに夢でめちゃくちゃ幸せな気分になる時ってありませんか。好きな芸能人と仲良くする夢とか、誰かに愛されて満たされる夢とか。とにかく自分が浮かれている夢。目が覚めたら嫌だなって思うと目が覚めちゃって、今度は夢の続きを見たくて無理やり眠りにつこうとする。まさに夢見心地です。私はそんな夢を見ただけで、幸せな気持ちが結構満たされます。余韻で満足できる。寂しい奴ですね。でも個人的には美味しいところだけつまみたいので、夢で“賞味期限内の恋愛”を味わえるなら、それでもう十分。私のせいで傷つく人もいない。もし仮想現実の中に入って自分の好きなように世界を見ていいのなら、今すぐそうしたいです。綺麗なところだけを見ていたい。仮想現実ってよく否定されるけど、何がダメなのかよくわからないんですよね。今度ちゃんと勉強してまとめてみようかな。ちなみにたっくーのこの動画、面白いのでオススメしておきます。
最後に。金色のガッシュ２の３巻をやっと読みました。ただのガッシュは何度も読んでいるから話を覚えているんだけど、続編はまだあまり読めていなくて。前回までの話を覚えていないんですよ。HUNTER×HUNTER現象ですね。新巻が出るたびに「最初から読まないと」って。そんなガッシュ２ですが、ついつい思い出し泣きをしてしまいました。ガッシュは泣かせてくる漫画です。好きな漫画TOP３には入るな。ちなみに私はブラゴが好き。
以上ひとりごとでした。
