理想

理想像

今日街角で少女漫画が始まりそうなぶつかり方をしました。ごきげんよう、ひとりです。あいにくパンはくわえていなかったんですけどね。角から急に人が出てきた時は怖かった。急いでいてほんの一瞬の出来事でしたが、可笑しくてお互い笑いながら「すみません!ごめんなさい!」って。ちょっとだけ楽しかったです。人生には上り坂と下り坂と“まさか”があるって言いますが、今日のは小さな“まさか”でしたね。

 

漫画で少女といえば、私には憧れる女性が2人います。『スラムダンク』の晴子さんと、『めぞん一刻』の響子さんです。

晴子さんっていい子過ぎませんか。花道を元気づけるのが本当に上手。陳腐なこと言っちゃいそうな場面で、的確に意表を突くような誉め言葉が出てくるんですよ。花道がね、自分のせいで試合に負けたって落ち込んでいるときに、「昨日の試合はきっと一生忘れられないよ」って言うんです。「だって初めてダンクを決めた試合だもん!初めてダンクを決めたのはいつですかって、将来絶対に聞かれるよ」って。こんな機転の利いた言葉、言えるようになりたいですね。まあでも、花道のことをちゃんと見ているからこそ、出てくる言葉なんでしょうね。私も、自分の大事な人たちに晴子さんみたいな言葉をかけて回りたい。ちなみに、晴子さんマインドを常に忘れないようにと、私のケータイの待ち受けは晴子さんになっています。

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そして、響子さん留美子先生が描く人間の中でダントツの美女だと思います。(ラムちゃんは宇宙人なのでノーカウントです。)響子さんはわがままで独占欲も強くて、なかなか面倒くさい女です。晴子さんの方が、人が良いです。それなのにとてつもない魅力があります。なんですかねあれ。未亡人で所帯じみているけど、どこか寂しげなところに色気を感じるからとか。いやきっと、とびっきりの美人だからですね、シンプルに。彼女の美人でいて頑固なところに憧れます。簡単には折れない強さ。美しいゆえに許される頑固さ。ダメだと思われそうなところを覆い隠せるほどの美貌、実にあやかりたい。

 

理想郷

ユートピア。理想の世界ですね。昔、大学受験の参考書で「匂いのユートピア」みたいな評論文を読んだことがあります。そこには、ユートピアは無臭だろうって書いてありました。どうなのかな。どんな文章だったか覚えていないし反論するのはナンセンスな気がしますが、私の考えるユートピアは無臭ではありません。まあユートピアっていうものが世界にたった一つしかなくて、全地球人から「これは理想的だ」と総意を得られるのであれば、それは無臭である可能性が高いかもしれませんね。でも私は、ユートピアは人の数だけあると思っていて。なんかこう、ハリーポッターに出てくるみぞの鏡みたいな。それとか、ナルトの限月とかね。

じゃあ「ユートピアって一体どういうところ?」って聞かれたとき、すぐに答えられますか。私は答えられません。自分の思い描くユートピアって何だろうって。考えたことがなかった。イメージ出来ていないうちは、ランプの魔人に「ユートピアに連れて行って」なんてお願いすることが出来ません。

どういう場所なんだろう。とりあえず匂いは、好きな香水を日替わりで楽しめるといいな。人は、私の好きな人だけいてほしい。場所はまだ決められないけど、この上なく使いやすいキッチンがあって、食料も豊かだと嬉しい。あと犬がたくさんいて、楽しそうに走っている姿が見たいかな。こうして色々挙げてみようとしても、今の生活を少しグレードアップさせたものしか思いつかないんですよね。ほとんどのことは今で十分満足できているんです。もしかしたらそういう人、多いかもしれませんね。だから“ユートピア”って、日常生活であまり聞かない単語なのかも。ただ、何かと仮想現実に行きたがっている私ですが、人間関係だけは理想が叶ってほしいって切に思います。これは努力じゃどうにもなりませんからね。近くに意地悪な人がいれば、人生詰むこともあります。そういうことで、私にとってのユートピアは、「理想的な人間関係が実現するところ」になりますね。

 

 

最後に。スピッツの『運命の人』に、「あえて無料のユートピアも汚れた靴で通り過ぎる」って歌詞があります。ユートピアつながりで思い出しました。それだけです。

以上、ひとりごとでした。