この世は宝島

偶然の出会い

ごきげんよう!ひとりです。昔girl next doorの『偶然の確率』って歌ありましたよね。カラオケで歌うと十中八九でみんな「知ってる!」って言います。サビのところで。ぜひ聴いてみてください。

 

偶然の出会いって心が躍りますよね。本屋さんで偶然手に取った本がめちゃくちゃ面白かったことがあります。あれは運命を感じたな。今でもその本の表紙を見るだけでウキウキします。何度もページをめくっちゃいます。ちなみにその本は、本村凌二先生の『20の古典で読み解く世界史』ってやつです。大好きな本なので今度改めて紹介しますね。

偶然の出会いといえば、私が長年考えている謎があります。それは「0から1を知れない」ということ。1から2を知ることは頑張れば出来ます。経験から推測できるからです。でも何も知らなければ推測できません。例えば、めちゃくちゃ面白い本があったとしても、その存在を知らなければ出会うことができません。検索することも出来ない。私の世界にはその本がまだ存在していないからです。もしかしたら、この「謎」にも名前があるのかもしれないけど、私の世界には存在しないのでわかりません。

それでも0から1に出会う方法はあります。それは縁です。縁があれば出会えます。たまたま見つけたとか、口コミで知ったとか、あらゆる知識から想定したとか。知見が広いと「偶然の確率」が上がります。こういう偶然の出会いって、人生の宝物みたいですよね。世界を知らなければ知らないほど、これから宝物が増えていくってことです。夢がありますね。楽しみですね。まさに、この世はでっかい宝島。

 

ファウスト

ゲーテの戯曲です。私はまだ読んだことがありません。戯曲なので読むには骨を折ります。めちゃ難しい。内容も難しいです。でもね、歳を取って色んなことを経験してから読むと理解できるようになるんだって。本村先生が本の中でおっしゃっていました。そんな風に言われたら、いつか『ファウスト』を読んだとき理解できるように歳を重ねていきたいなって、思っちゃいますよね。そのためには今から知識や経験を積んでいかなきゃいけませんね。

話はファウスト博士が悪魔と契約を交わすところから始まります。「望みを叶えてあげる代わりに魂を寄越せ」と。契約の条件は、ファウストが「時よ止まれ、お前は実に美しい」と口にしてしまうまで。その言葉を口にすれば、悪魔に魂を取られちゃうわけです。契約を結んだファウストは若い肉体を与えられ、人生をやり直そうとします。でも失敗ばかり。人間は歳を重ねて知識や経験を積んでも、肉体だけが若返れば、その若さに引きずられて同じ過ちを繰り返しちゃうものらしい。

そんなこんなあって最期には時が美しいって言っちゃうわけですが、私はいつかその境地に至ってみたいんです。人生に満足した時に言うのかな。私は死にたくなるほど辛い思いをした時、時間が止まって欲しいと感じました。時間が憎いって思った。だから、時が美しいって気持ちを味わってみたいんです。契約の条件にどんな意味があるのか、今はまだわからないけど、でも「刹那」って言葉が美しいのはわかります。時間についての勉強が必要ですね。まずはミヒャエル・エンデのモモからかな。

 

 

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最後に。ファウストに興味を持ったきっかけは、ジョージ朝倉先生の『溺れるナイフ』で知ったことから。ジョージ朝倉先生、私の大好きな漫画家さんです。少女漫画では先生の作品が一番好き。でも世界観に入り込むには魂を燃やさないといけないので、煉獄さんメンタルの時じゃないと読めません。『溺れるナイフ』でファウストを知って、ファウストについて勉強したいと手に取ったのが『20の古典で読み解く世界史』です。さらに『20の古典で読み解く世界史』のおかげで出会えた本もあります。こうやって縁は繋がっていくんですね。全部私の宝物です。
ひとりごとより。